開催レポート

アドバイザーの先生方より講評をいただきました。
今後の励みとなりますよう、参加者の皆様にご覧いただけましたら幸いです。

★中前 浩子先生
今回の釧路ステップは、プレ導入からグランミューズまで、幅広い年代の方が参加され、
とても充実したステップでした。
初ステージの可愛らしい曲、秋のコンクールリハーサル、Jポップなどのポピュラーと
バラエティに富んだ演奏で、大変楽しませていただきました。
年齢に関係なく共通して感じたことは、皆さんとても真面目に取り組んでいらっしゃることでした。
演奏からは、ピアノに対しての真摯な姿を感じられ、大変嬉しく思いました。
特に心に残ったのは、グランミューズの皆さんの演奏です。２つの部に渡る参加数で、
年齢も環境も異なっていますが、勉強・家庭・仕事とそれぞれ忙しい日々の中で、
時間を割いてピアノに取り組んでいることが感じられ、熱意のある演奏が多かったです。
ステップの目的のひとつである「継続」が、しっかり根付いているな、と思いました。
まさに、ピアノが「一生の友」になっている様子は、大変感動いたしました。
霧が立ち込めた夜の釧路の街は幻想的で、幣舞橋のライトアップが大変美しかったです。
ステーションの皆様、参加者の皆様、素敵な一日をありがとうございました。

★大岩 佳子先生
木の温もりに溢れた素晴らしいホールとスタインウェイのピアノ。
本日、このステージで演奏ができたことは、皆さんの宝物のような経験です。
コンクールを目指す人達からは情熱と緊張感が、
ポピュラー曲を弾いた人達からはピアノを心から楽しむ様子が、
そして、中高年の人達からは生涯をかけて音楽を愛するという気持ちがヒシヒシと伝わってきました。
初めて訪れた釧路という素晴らしい地は私にとって忘れられない思い出となりました。
皆様、素敵な演奏をありがとうございました！

★伊賀 あゆみ先生
今年は４月の課題曲セミナーで初めて釧路を訪れましたが、再びステップでも訪れることができ、大変嬉しく思いました。
参加者の皆さんの歌心溢れる演奏が多かったことが一番印象に残っています。
よく響くホールで、ピアノも美しく澄んだ音色。
それぞれの曲のイメージを豊かに膨らませ、自分の想いを音にこめることを楽しみながら弾かれている方が多く、
客席でも一緒に歌いながら聴かせてもらいました。
アドバイスとしては、音楽に合わせた拍感を常に感じて弾くことができるとよかったです。
強拍と弱拍の違いやアウフタクトのように上がるイメージの拍感を意識したり、
曲想や音楽の変化に合わせた拍感を刻めるよう、自分の中の指揮者を育てていけるといいですね。
また、仕上げの段階では、形式やセクションごとなど、大きなまとまりが伝わるような演奏を目指してほしいです。
そして、ピアノは音が減衰する楽器ですが、伸びる音を最後までよく聴いて歌うことで、
音が減衰していったとしても歌う気持ちは届きます。
伸びる音に呼吸を合わせて歌い、どのように音を響かせたいか考えることで、
響きを作るタッチを磨いていくこともできるでしょう。
また皆さんの演奏を聴かせて頂く機会を楽しみにしていますね！